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「汐見ふゆの」の検索結果
10件の作品が見つかりました
広間で立ったまま笑われた娘ですが、香蔵の鍵を預かって荷を検めていたら、香商が検めるたび市より先に荷を見せてくれます
品書きを読み上げられた伯爵家の三女ですが、一件十ペニヒで帳面を突き合わせていたら、家令が毎朝火鉢に炭を入れてくれます
手間賃を四枚下げられた羊毛屋ですが、門の内側に選毛台を出したら、家を出た買い付け人が毎日門の外から等級を教えてくれます
婚礼の翌朝に器を三度取り違えた奥方ですが、蔵の乾酪を数え直していたら、蔵役が日に一度言い違いだけを直していってくれます
真似た方と呼ばれた製糸場の差配ですが、境の道で十八の釜を回していたら、隣領のお嬢さまが毎月板の数を書き替えてくれます
書庫の鍵を取り上げられた令嬢ですが、本を一冊ずつ数えていたら、女の家庭教師が夕方になるたび灯を一つだけ点けてくれます
崩し屋の一語を貼られた下絵描きですが、鍋を傾ける回数を数えつづけたら、工房の徒弟が夜ごと飴を引く前に声をかけてくれます
婚約を壊された領主の娘ですが、当番表を引きつづけたら、言葉の通じない護衛が毎晩橋の向こう岸に立っていてくれます
二年前に返された一人娘ですが、七つ欄の紙で村を回っていたら、下の村の車大工が断られるたびに三度訊きに来てくれます
跡取りの座から外された令嬢ですが、鍵十九本で戸を開けて回っていたら、侍従が七百三十日つづけて廊下で寝ていてくれます