📚 作品ラインナップ (全3巻) 最終更新:2026/02/17
貴族の令嬢には珍しく、自ら働くことに生き甲斐を感じていたフィオナ。しかしある日、フィオナは自分と幼なじみの婚約話が勝手に進んでいることを耳にする。結婚が決まれば、大好きな仕事を辞めなくてはいけない。「この婚約、なんとしてでも阻止しなきゃ……!」そんなとき、王宮のパーティーでたまたま出会った令嬢たちの憧れの存在である伯爵令息のジャイルズもまた「結婚を全く望んでいない」ということを知り――。同じ思惑を持つ彼女と彼は、目前の結婚を回避するため、とある計画を実行することになる。それはお互いに「運命の恋人同士のフリをする」ことだった……!
質の良い絵や美術品を扱うことで有名なギャラリー・ロッシュにて。最近新たに仲間に加わった、新人のデニスに指導を行いながら、今日も熱心に仕事に励む、男爵令嬢のフィオナ。そんなフィオナには今、「偽りの恋人」がいる。それはバンクロフト伯爵令息・ジャイルズ。女性には目もくれず、冷徹貴公子と呼ばれる彼とフィオナは期間限定で「恋人のフリ」をすることになったのだ。それぞれの夢や目的を叶えるために。お互いが心の奥底に抱く「本心」には、気づかぬままに――。そんなある日、ジャイルズの大叔母であるヘイワード侯爵夫人の家を訪れた二人は、一枚の絵画を鑑定することになるが、その絵には、ある恐ろしい秘密が隠されていた――!?
絵画の贋作に端を発した「王国を揺るがす争い」を、未然に収束させた「偽りの恋人同士」のフィオナとジャイルズ。褒章授与のため、初めて王宮を訪れたフィオナは、中庭で、花の手入れをする王弟・グレンヴィル公と出会う。王弟がフィオナの髪に差してくれたのは、一輪のバラ――。ある日、異国を常に旅しているフィオナの叔父・レジナルドが突然帰国する。大喜びするフィオナだったが、レジナルドはそのとき初めて顔を合わせた「姪の恋人」のジャイルズに、とある疑問を抱く。「だって君、なにか隠してるよねえ?」「僕の大事なフィオナは自分の足で歩けるし、歩きたいと言う子だ。 あの子らしさを損なうくらいなら、無理にでも君と引き離したほうがいいかなって思うよ」そして、二人が「恋人のフリ」をする最後の大舞台・白の離宮の舞踏会で、突然、何者かに攫われたフィオナは、絶体絶命の危機に――!?