📚 作品ラインナップ (全50巻) 最終更新:2026/09/08
怪談──それは夜の巷に潜む、報われぬモノの物語。不浄の魂を浄化する異能の怪談作家と、その弟子による怪異譚スタート!\n地方から大学受験のために上京した鳥居狭は、予備校を辞め、アルバイトをしながらネットカフェを点々としていた。夜勤明けに公園で寝ていた彼は、悪夢を見る。昏い湖、水面に浮かぶ女の水死体、それを湖沿いの道路から見つめる自分、水のしたたる音……。そして、背後に何者かの気配を感じた刹那、自らを呼ぶ声で覚醒すると、目の前には、母の形見の木製人形「おしら様」が鎮座していた。母方の実家で「家の守り神」とされているおしら様は、狭が悪夢を見ると、必ずしまっていたはずなのに目の前に現れる。そして悪いことにその悪夢は、この後、彼の身に起こることを暗示する予知夢でもあった。\n公園を後にし、さらなる睡眠と食べ物を求めて「寄席」に立ち寄る狭。弁当を食い、うとうとしていると、舞台ではベテラン噺家の「怪談」が披露されていた。昏い湖の水面に浮かぶ女の話??。狭が「あの夢の……」と気付いた刹那、水が滴る音が聞こえ、背後から女の幽霊が現れる。幽霊は狭を凝視すると「○○さんじゃない」と言い残し消えていった。幽霊が出現する「本物の怪談」を語った普光院透里を追いかけ、「弟子にしてください」と告げる狭。丁重に断られたものの、透里から件の怪談の「ゴーストライター」と紹介された石神井包が訊ねてきた。\n「鳥居くん、君幽霊見えるでしょう?」。ゴーストライター・石神井包とその弟子・鳥居狭による怪異解放の物語が始まる!
怪談によって生じた、現実と見紛う寄席での霊体験。\n噺家の普光院透里(ふこういん とうり)に弟子入りを志願したものの、やんわりと断られた鳥居狭(とりい はざま)は、車を運転していた石神井包(しゃくじい くるむ)から、幽霊が見えることを言い当てられる。\n狼狽する狭に「霊が何かを言ってなかったか?」と問う石神井だったが……。
寄席に現れた女の霊が呟いた人物名を、鳥居狭(とりい はざま)から聞いた石神井包(しゃくじい くるむ)は急ハンドルを切ると、田賀根(たがね)という人物に電話をかける。\n女の霊が向かったのは、7年前にとある事件に関わった廣波(ひろなみ)の自宅だった。\n廣波の部屋に着いた二人が見たものは?\nそして、鳥居を新たな「怪談」が待ち受けて……。
「怪談」のゴーストライター石神井包(しゃくじい くるむ)の弟子になった鳥居狭(とりい はざま)は、半ば強制的にとある空き家を訪れていた。\nそこは不動産屋の担当者や関わった人間が次々に不審死や失踪を遂げる、所謂事故物件で、しかも前週に下見に向かった、石神井の弟子の狐塚(こづか)が失踪していた曰く付きの家で……。
10年前、一家四人が惨殺され、妻が顔を焼かれて殺された家。\n関わった人間が次々と不幸に見舞われる事故物件に足を踏み入れた、ゴーストライター=石神井包(しゃくじい くるむ)とその弟子=鳥居狭(とりい はざま)。\n入った途端、霊が見える狭は二階を走っている小さな足音を聞く、そして一階のリビングには何かが佇んでいた。
一階の父親の霊に反応を示し襲われた鳥居狭(とりい はざま)だったが、石神井包(しゃくじい くるむ)の持つ不思議な「四つ身」のおかげで難を逃れるも一瞬死線を彷徨うことに……。\n正気に戻った狭が石神井から事故物件のあらましを聞き、二人が二階を捜索していたとき、近くのコインパーキングで待つ不動産屋の背後に……。
事故物件の二階で姉弟の霊と遭遇した石神井包(しゃくじい くるむ)と鳥居狭(とりい はざま)。\n何かに脅えるようにクローゼットに隠れていた、幼い霊たちと対話を試みる最中、家が大きく揺れる。\n石神井が何かに気付いたとき、狭は自分を呼ぶ聞き慣れた声を聞く。その刹那、強烈な光と轟音を伴い、家全体が巨大な衝撃に包まれ……。
またしても、「おしら様」の呼びかけで死から逃れた、鳥居狭(とりい はざま)と石神井包(しゃくじい くるむ)。\n二人に対して負の感情を剥き出しにし、業火を伴って襲ってきた「顔を焼かれた母親の霊」を、石神井が身体に飼う「天人の白狐」による「白九字」で浄化するのを目の当たりにしたとき、狭は……
長い一日の終わり、鳥居狭(とりい はざま)はニュースを見て硬直する。\nそれは寄席で見たあの女を殺した犯人とその共犯者が、不審死を遂げたことを知らせるものだった。\n同刻、石神井包(しゃくじい くるむ)は「怪談・顔を焼かれた母親」を上梓する。\n数日後怪談が普光院透里(ふこういん とうり)により高座で披露された後、ひとりの男が事故車の中で焼死する。そして、新たな怪談はトンネルの暗がりで……。
師匠の石神井包(しゃくじい くるむ)から喫茶店に呼び出された鳥居狭(とりい はざま)を待っていたのは、鬼気迫る表情でモーニングを貪る長身の女・オカルト雑誌編集者の若桜文(わかさ ふみ)だった。\n石神井と旧知の関係らしい文が狭に見せた動画は、曰く付きの「泣き骸骨」と呼ばれるシミを見にトンネルに行くという内容で……。
トンネルの壁面のドクロのようなシミの、眼孔付近から地下水がしみ出している「泣き骸骨」を見つけた動画配信者。\n撮影していた若者の悲鳴とともにカメラは地面に投げ出され、動画は終わっていた。\nなかなか興味を示さない石神井(しゃくじい)に文(ふみ)が見せたのは、実際にこのトンネルで発見された白骨死体の記事だった。
心霊スポット・甕沼(かめぬま)トンネルで実際にあった死体遺棄事件……その被害者は、文(ふみ)が所属するオカルト雑誌の初代編集長にして作家の風祭(かざまつり)エニシだった。\n30年前、失踪した加山の足どりが途絶えたのが、この甕沼トンネルだったのだ。\nそして、今回再びそこで動画配信者のワタルが失踪したのだった。
文(ふみ)から加山の遺品にあった取材写真を受け取り、甕沼(かめぬま)トンネルに向かう石神井(しゃくじい)と狭(はざま)。道中、車内で甕沼トンネルの写真を見ていた狭は、唐突に白昼夢を見る。\n暗い森の窪地に佇む女がゆっくりと振り向き……刹那、何者かに名前を呼ばれ、我に返る狭。車のダッシュボードには「おしら様」が鎮座していた。
高速を西に走り、山間部で車を降り、車両通行禁止の荒れた旧道を徒歩で進んだ先に、そのトンネルはぽっかりと口を開けていた。\nまだ日が高い日中、甕沼(かめぬま)トンネルに近づく狭(はざま)は何やら硬い物をカタカタとぶつけ合う音に気付く。\n石神井(しゃくじい)に促され、見たトンネルの入口には着衣の骸骨が歯を鳴らして立っていた。
風祭(かざまつり)であろうと思われる骸骨をやり過ごし、甕沼トンネルの中に入った石神井(しゃくじい)と狭(はざま)。\n石神井は狭に「仙郷淹留譚」の話をする。ふたつの失踪事件の辻褄が「あの世に行って帰って来る」荒唐無稽な話で説明が出来るというのだ。\n「泣き骸骨」に辿り着いた狭に、あの世に行ける道具「神隠しの四つ身」を構えて石神井が迫る。
神隠しの四つ身の力で一度この世から消失した石神井(しゃくじい)と狭(はざま)。\n壁にあった眼窩から水が滴る骸骨のようなシミは、壁から生えたリアルな髑髏へと変わり、壁は生き物のように脈打ち、トンネルはこの世ではないどこかになっていた。\nそして、二人の前に、生前の姿に戻った風祭(かざまつり)が現れる。\nこの現象の元凶「亀比売(かめひめ)」の存在が語られる最中、三度、狭は白昼夢に誘われーー。
この世とあの世の隙間となった甕沼トンネルの中を走り続ける狭(はざま)。\nしかし、必ず「泣き骸骨」の前に戻ってしまう。メビウスの帯となった隧道は、走れども、出口のない空間になっていた。\n骨ではなくなったものの生気がない風祭(かざまつり)が、言う。「ここからは出られない」と。\nしかし「泣き骸骨」の目と水の流れに気付いた石神井(しゃくじい)はーー。
水の流れに乗って、メビウスの帯となった隧道を脱出した石神井(しゃくじい)と狭(はざま)は、月と星に照らされた巨大な沼に浮上した。気を失った狭を引き摺って、湖の畔の桑畑の先にある民家に向かう石神井は、気付いた狭を伴い、裕福な稚蚕農家と見えるその家に忍び込む。\nすると部屋から美しい女性が出て来て、月明かりが届かない暗がりへと消えていった。
不思議な空間にある一軒の稚蚕農家。先ほど暗がりに消えた女が出て来た部屋へと忍び込む。\n部屋の布団の上には、石神井(しゃくじい)と狭(はざま)が見た甕沼トンネルの動画に映っていた動画配信者のワタルが、呆けた表情で座り込んでいた。\n名前も忘れ、女と逢瀬を重ねていた青年はゆっくりと思い出した。「僕は汐崎渉(しおざき わたる)だ……」と……。
亀比売が戻る前に稚蚕農家から脱出した石神井(しゃくじい)と狭(はざま)、そして神隠しにあっていた汐崎渉(しおざき わたる)は、桑畑を抜け、甕沼のほとりまでもどって来ていた。\nしかし、そこには来た時にはなかった、巨大な鳥居が鎮座していた。そしてその間から見える沼の中央からは甲高い動物の鳴き声を伴い、巨大な亀が浮上していた!?
甕沼に浮上した亀の背に乗るべく、水に足を踏み入れた狭(はざま)。\nその行く手を風祭(かざまつり)を阻む。「甕沼の主の背に乗っても現世には帰れない」と告げる風祭。「この常世の国のどこかに、現世に最も近い、場所があるはず」と言う石神井(しゃくじい)に対し、何かに気付いた狭。\nそんな中、四度狭はあの女の白昼夢を見る……。
ついに目の前に現れた亀比売に魅入られる狭(はざま)。\nそのとき、石神井(しゃくじい)は自らの左肩に巣くう「天人の白狐」を放ち、亀比売の真実の姿を暴く。\n現世の甕沼トンネルで見た風祭同様、骸骨となり崩れた亀比売と、風祭を常世の国に残し、石神井は狭が「おしら様」の声が聞いた、とある場所から暗闇の奈落に身を投じ……。
ひとり甕沼の主の元に残り、神隠しの四つ身を纏った童女の行方を聞いた石神井(しゃくじい)が合流し、常世の国で狭(はざま)が「おしら様」の声を聞いた「稚蚕室」の闇に身を投じた刹那、狭の脳裏をとある夢が支配する。\nそれは、かつてこの国のどこにでもあった、農村で理不尽に虐げられる、女性の最期の夜の物語だった。
狭(はざま)が見た夢は現実になる……。そしてまた、それは現実だった事象なのかもしれない。\n枯れた沼があった場所……。亀比売……かつて須永久子(すなが ひさこ)だった女の最期の夜の記憶とともに、深い闇に沈んでいった狭と石神井(しゃくじい)は、彼らが甕沼トンネルに向かってから二週間後の現世に帰って来ていたーー。
現世に帰った夜、若桜文(わかさ ふみ)が手配していたホテルに滞在していた狭(はざま)は、久し振りの風呂で羽根を伸ばしていた。なぜかイライラしている文と、フロントで何やら女将と話し込んでいる石神井(しゃくじい)。\nそして、石神井は、今やどこだったのかも分からない地図から消えた枯れた甕沼に向かう。
甕沼隧道において常世の国、即ちあの世への怪異体験をした、ゴーストライターの弟子・鳥居狭(とりい はざま)は、ふたたび、日常に戻り警備員のバイトおわりに、師匠の石神井包(しゃくじい くるむ)から呼び出しメッセージを受けとる。\n一方、都内の某私立小中一貫校に初老の夫婦が現れ……。\n四度、怪談は現れ……進化する。
警備員のアルバイトで夜間道路工事の交差点での歩行者誘導中、フードを被った女から何かを囁かれた狭(はざま)。\nその仕事終わりの朝、師匠の石神井(しゃくじい)から呼び出されたのは、警視庁本庁舎だった。\nとある人物を訪ねるように言われた狭だったが、なぜか警備の警官たちに囲まれ……。
狭(はざま)が訊ねた警視庁の漆師(うるし)は、「もののけ」に関わる事案を扱う「環境・その他安全対策室」の課長だった。\nそして、石神井(しゃくじい)と合流して参加した会議室では、都内の某私立小中一貫校を訪れた初老の夫婦が自殺した「日波人形 No.2 連続自殺教唆事件」の捜査会議が行われていた。
関わった人間が不審な死を遂げるという「日波人形 No.2 連続自殺教唆事件」の捜査本部に外部コンサルとして携わる石神井(しゃくじい)と巻き込まれた狭(はざま)。\n捜査会議から狭が知ったのはその恐るべき致死率だった。\nNo.2が最後に持ち込まれたであろうマンションで死と隣り合わせの捜査が始まり……。
マンション、グラスランド・ウエストにて、生活安全特別捜査隊によって「日波人形 No.2 連続自殺教唆事件」の生死を賭けた捜査が始まった頃、外部コンサルの石神井(しゃくじい)は狭(はざま)と捜査員の犬伏を伴い、中央高速を山梨方面に車を走らせていた。\n事件の鍵を握るものに会うために……。
生活安全特別捜査隊が「日波人形 No.2 連続自殺教唆事件」の大規模な捜査を始めた頃、石神井(しゃくじい)と狭(はざま)は捜査員の犬伏を伴い、もうひとつの「日波人形」に会うために人里離れた山中にある瀟洒な洋館の前にいた。\n人見人形館の主・カネに促され、喫茶室に通された一同だったが……。
「日波人形 No.2 連続自殺教唆事件」の大規模な捜査が行われる最中、もうひとつの「日波人形」に会うために石神井(しゃくじい)と狭(はざま)は捜査員の犬伏を伴い、人里離れた山中にある「人見人形館」に来ていた。\n「日波人形 No.1」に会うべく地下室に向かった一行の前に鎧武者が現れ……。
人見人形館館主のカネに促され、地下へと向かう石神井(しゃくじい)と狭(はざま)。\n地下室には白いシーツを被された無数の人形ケースが保管されていた。\n三人が足を踏み入れた刹那、ラップ音が響き、やがてそれは騒々しく爪でガラスを掻く音や動物の鳴き声へ変わる!?\nそしてその奥には小さな棺が……。
人見人形館で「日波人形 No.1」と対面した石神井(しゃくじい)の脳裏に行方不明になった妹の記憶が蘇る。\nカネからその話を聞いた狭(はざま)は石神井の弱みと、その目的に気付く。\n一方マンション、グラスランド・ウエストでは聞き込みが進んでいた。帰りの車中、田賀根から一報が入り……。
人見人形館からの帰路、渋滞に巻き込まれていた石神井(しゃくじい)と狭(はざま)たち。\n田賀根(たがね)からの電話は捜査に進捗があり、捜査員が参考人の自宅に向かうというものだった。\n「No.2がどれくらいの呪いを纏っているかわからない」なか、扶川(ふかわ)家に向かう捜査員たちだったが……
事故渋滞の中央高速で強引に車から降りた石神井(しゃくじい)と狭(はざま)は、公共交通機関を乗り継ぎ、マンション、グラスランド・ウエストへと向かっていた。\n東京東部のとある駅に車で乗りつけた田賀根(たがね)と落ち合うふたり。\n一方マンションでは、捜査員たちが扶川家に突入し……。
薄暮のマンション、グラスランド・ウエストで扶川邸に突入した捜査員たちが目にしたのは、間仕切り用の梁にロープをくくり、首を吊っている扶川紗和と、介護用ベッドに横たわり絶命している晴雄の姿だった。\nその頃“もののけポリス”課長代理の漆師(うるし)の姿は管轄所轄にあり……。
黄昏のマンション、グラスランド・ウエストに到着した石神井(しゃくじい)と狭(はざま)。\nすでに起きつつある変事を前に、田賀根(たがね)は全捜査員の撤収と、石神井に事態を一任する決定を下す。\n一方、住人たちは続々と帰宅しつつあった。夜の帳とともに、暗がりから現れたのは……。
日が落ちたマンション、グラスランド・ウエスト。\n扶川家で起きた不審死の捜査でマンション内にいた、所轄の捜査員たちが無線で帰投を命じられた直後、「呪い」は人形の形で現れた。裏口を警備していた警官、中層階にいた刑事たちが次々と急襲される最中、石神井(しゃくじい)と狭(はざま)は階段を2階に向かう……。
マンション、グラスランド・ウエストの階段を駆け上がる石神井(しゃくじい)と狭(はざま)。\nその時、踊り場から飛び出したNo.2が中華包丁を振りかざし、田賀根(たがね)を急襲する。\n刃をすんでの所で躱し、一本背負いでNo.2を階下へと叩き落とす田賀根。\n一報中層階では所轄の警官がNo.2と遭遇し……。
マンション、グラスランド・ウエスト中層階。\nついに石神井(しゃくじい)の放った白九字がNo.2をとらえる。\nしかし、そこに居たのは人形ではなく御田村家の長女・佳苗だった。\n現れた佳苗の父から語られたコーディネーターの名は、事件の第一被害者でもある花岡隆弘だった。\nそして石神井と狭(はざま)はNo.2の元へと誘われる。
石神井(しゃくじい)の要請でマンション、グラスランド・ウエストから退去する警官たち。\nそして、佳苗の父に誘われたマンションの集会室で石神井と狭(はざま)を待っていたのは、No.2とそれに魅入られた複数の家族だった。\nその中には人形作家「日波蓮」の弟子・西江小春がいて……。
マンション、グラスランド・ウエストの集会室に集まった複数の家族……。\n彼らはすべからく日波人形No.2に魅入られ、集団自殺をしようとしていた。\nそして、人形作家「日波蓮」の弟子・西江小春から、No.2の次の所有者になると告げられた石神井(しゃくじい)に狭(はざま)は……。
マンション、グラスランド・ウエストの集会室で石神井(しゃくじい)と狭(はざま)に危機が迫っている頃。\nマンションの外に退避していた“もののけポリス”は防弾チョッキを装備し、突入に備えていた。\nそんななか石神井の元弟子、飛鳥廻(あすかえ)が単独でマンションの壁を乗り越え……。
所轄が撤収したマンション、グラスランド・ウエスト。\n独断専行でマンション内に侵入した石神井(しゃくじい)の元弟子・飛鳥廻(あすかえ)に管理事務室の制圧を依頼する田賀根(たがね)。\n一方、集会室でNo.2に魅入られた者たちと対峙していた石神井と狭(はざま)は……。
静まり返るマンション、グラスランド・ウエスト。\n集会室で飛鳥廻(あすかえ)に起こされた狭(はざま)はNo.2に魅入られた者たちと消えた石神井(しゃくじい)を追って屋上へと向かう。\n新たなNo.2の襲撃を受けたふたりがエレベーターから出ると、そこには田賀根(たがね)たちに確保された老女が居て……。
屋上へ向かった生活安全特別捜査隊の面々と狭(はざま)と飛鳥廻(あすかえ)。\n屋上への扉でNo.2と化して襲ってきた井脇菜摘を取り押さえ、屋上全体を伺う飛鳥廻と田賀根(たがね)。\nその北東端には石神井(しゃくじい)と対峙する住民たちの姿があった。\nその時、塔屋内にいた狭は何かを感じ……。
No.2に魅入られた者たちが集うマンション、グラスランド・ウエスト屋上。\n集団自殺を試みる住人たちからNo.2本体を奪取し、屋上から投げ捨て、全てを終わらせようとする石神井(しゃくじい)。\n危険を顧みずそれに駆け寄る狭(はざま)が叫ぶ。\n刹那、石神井の脳裏に、何者かの声が響き……。
朝焼けのマンション、グラスランド・ウエスト屋上。\n石神井(しゃくじい)がNo.2本体だと思い屋上から投げ落とそうとしていたのは小春の言葉を代弁していた柚子だった。\nその口から忌まわしい石神井の妹の事件が語られる。\nそして、言葉を遮ろうとした狭(はざま)を凶弾が貫き……。
マンション、グラスランド・ウエスト屋上。腹部を撃たれ、力なくひざまずく狭(はざま)の眼前に歩み寄り、No.2と化した石神井(しゃくじい)が銃口を突きつける。\n制止する田賀根の叫びが響いた刹那、「あれは、彌(あまね)じゃない」何者かの声が脳裏に囁く。最終怪談の顛末とは……。