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📚 作品ラインナップ (全10巻) 最終更新:2026/06/26
目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。寝室を出て、廊下を歩いた。食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。〈ゲーム〉の始まりだった。吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――――ただ一人、私だけを除いて。なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。プレイヤーネーム、幽鬼【ユウキ】。十七歳。自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。どうかしてるとお思いですか?私もそう思います。だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。【電子限定!書き下ろし特典つき】
〈キャンドルウッズ〉から三ヶ月。私・幽鬼はプレイヤーに復帰した。足元の不安な廃ビルから脱出するゲーム〈スクラップビル〉。高飛車なお嬢様のプレイヤー、御城に困らされながらも、私はゲームをこなす。――それから時は過ぎ、私は三十回目にさしかかる。〈三十の壁〉。三十回辺りのゲームで、プレイヤーに不幸がたたみかけるという業界の〈呪い〉。その影響か、あるいはそれを気にするせいか、私は調子を落としていた。そんな私に、さらに近づく影がひとつ――「このゲームを潰す、お手伝いをしてほしいのです」あるときは廃ビルを探索し、またあるときは風呂場で札の争奪戦。そうして今日も私は――死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】
〈三十の壁〉を私・幽鬼は乗り越えた。失った手指も取り戻し、完全復帰。続く目標としていた四十回目も乗り越え、順風満帆のプレイヤー生活を送っていた。しかし――そこに暗雲が立ち込める。クリア回数三十超えの強豪が集う四十四回目のゲーム〈クラウディビーチ〉。そこで見たものは、あの忌まわしき殺人鬼を彷彿とさせるばらばらに刻まれた遺体だった。犯人を探すべく、絶海の孤島を駆け回るプレイヤーたち。それを嘲笑うかのように増えていく犠牲者。そして私が最後に対面したのは〈キャンドルウッズ〉にいた彼女の後継者だった。ある時は制服の遊園地で。またある時は水着のビーチで。私たちは今日も――死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】
〈クラウディビーチ〉を乗り越えた私・幽鬼に、同時期に行われたゲームで参加者の大半が殺害される惨事が発生したとの報が舞い込む。かつて出会ったプレイヤー・毛糸とともに調査へ繰り出し、『殺人鬼』の再来を私は知る。いずれ訪れる邂逅を覚悟していると、さらなる凶報が訪れる。それは〈キャンドルウッズ〉で消えない傷を刻まれた右目の動向を伝えるもので……?おまけに近頃は夜間学校のクラスメイトからも監視されていて心配事は山積み。そんな中で私が挑むは、生者と死者の行き交う夜〈ハロウィンナイト〉。ある時は学校帰りに。ある時はカボチャ畑で。我らその身が朽ちるまで、死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】
〈ハロウィンナイト〉を生き延びた私・幽鬼の前に現れた美少女。その正体はあの丸っこい娘さん・玉藻だった。様変わりした彼女を(泣く泣く)弟子にした私は、盲目のプレイヤー・鈴々を訪ねる。視力に頼らずゲームを生き抜いてきた彼女に、その技術を教えてもらおうと思ったのだが――この人、かなり物騒な思想の持ち主で……。修行を終えてしばらくが経ち、新たに挑むは剣士の決闘をテーマに据えたゲーム〈ロワイヤルパレス〉。立体感と遠近感に欠けた視界で、この戦いを生き残れるのか?あるときは離島で、またあるときは王宮で。今日も私は――死亡遊戯で飯を食う。……たとえこの身が裂かれようとも。【電子限定!書き下ろし特典つき】
私・幽鬼の前に現れたもう一人の私。それは、常人離れした私の感覚が作り出した幻影だった。彼女の言葉に導かれ、私は一回目のゲーム〈メイデンレース〉を思い出す。今より単純だった当時の私は、ややこしい感情を抱くことなど、なかった。あのときの自分に還れ――と幻影は私に迫り、襲いかかってくる。幻ゆえにその攻撃を防ぐことはできず、反撃もすり抜けてしまう彼女への対抗策――それは〈ルール〉に従った〈ゲーム〉以外にありえないと考えた私は、全盲のプレイヤー・鈴々に連絡を取った……。あるときはアスレチック場で。またあるときは白い部屋で。私と私は、死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】
幻影との戦いを終え、超越した感覚を手に入れた私・幽鬼は、その力によって、あるときは海戦のゲームを、またあるときはお化け屋敷のゲームを、またまたあるときは地雷原のゲームを悠々とこなし、平穏なプレイヤー生活を送る。しかし――波乱の絶えない宿命に生まれついたのか、外の世界に目を向ける余裕ができたからか――ゲーム外にてトラブルが多発する。ときに殺し屋の少女から訪問を受け、ときに私の住むアパートの隣人が誘拐され、ときに不良グループの抗争に巻き込まれる。こうした全部を乗り越えて、平穏な生活を守り切ることができるか――?死亡遊戯で飯を食いつつ、私は今日も生きていく。【電子限定!書き下ろし特典つき】
尸狼に招かれ、彼女の自宅に赴いた私・幽鬼は〈ゲーム〉の世界との関連を示すとある古書を見せられた。この業界の成り立ちについて、尸狼はどうやら私よりも多くの知識があるらしい。それを元に彼女は取引を持ちかけてくる。自分の持つ情報と引き換えに、来るべき〈ふさわしき時〉に、尸狼を重用してほしいのだという。〈ふさわしき時〉とはなんだ? やつはなにを知っているというのか?彼女の要求にどう答えるべきか迷う中、私の左腕にさらなる異変、そしてトチノキ荘には怪しい影がまたひとつ……。あるときは深緑の森で。またあるときは深夜のアパートで。それでも私は、死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】
尸狼と、〈密会〉と、敵対を宣言した私・幽鬼は、郊外の別荘に活動拠点を移していた。プレイヤーとしては気力・能力ともに不足なく、順当にクリアを重ねるが、その一方で胸に不安を抱えていた。八十回。師匠の肉体が崩れ始めてきたのもこの辺りからだという。私も同じ道を辿るのではなかろうか?……そんな最中にも、尸狼は暗躍を続ける。私の代わりとなる人物を求め、とあるプレイヤーのもとを訪ねていた。――そして来たるは、怪盗の窃盗劇をモチーフとしたゲーム。私を破滅に突き落とすのは、いったい誰だ?ある時はクノイチ衣装で。またある時は探偵の装いで。飽きもせず私は、死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】
九十三回目のゲーム〈ジャンボリーシップ〉。クルーズ船を舞台とするそれは、あの〈キャンドルウッズ〉をも上回る、運営史上最大の参加人数を記録するものであり、現役プレイヤーのほとんど全員に招待が送られた。慣れない肉体にもどかしさを感じつつもゲームを進める私・幽鬼の前に立ちはだかるのは、宿敵たる〈密会〉の面々、そして、およそ最も想像したくない組み合わせ、藍里と真熊の二人組であった。まんまとやられて300人以上の〈敵〉に囲まれ孤立無援となる私だったが、しかしその一方で、心のほうはひどく冷え切っていた……。潮風にセーラーをたなびかせながら、私たちは、死亡遊戯で飯を食う。【電子限定!書き下ろし特典つき】