ライトノベル
📚 作品ラインナップ (全1巻) 最終更新:2026/10/10
半世紀前の「大戦」によって国境が消え、巨大企業が国家に代わって人々を統治するようになった未来。海に浮かぶ矢矧島で暮らす16歳の少年 秋津カイリは、誰もがネットワークと常時接続し、社会への貢献や健康状態までもが数値で評価される世界に、漠然とした息苦しさを感じていた。「ここは、自分のいるべき場所ではないのかもしれない」そんな思いから家を飛び出したカイリが出会ったのは、島の外からやってきた謎めいた女性 鹿島アヤネ。知らない店に入り、知らないものを食べ、当たり前だと思っていたことを疑う。自由奔放なアヤネに振り回されながら、カイリは少しずつ、自分が生きてきた世界を別の角度から見ることを覚えていく。だが、一度抱いてしまった疑問は、もう消すことができない。なぜ、この島では誰もが「正しく」生きようとするのか。なぜ、誰もその仕組みに疑問を抱かないのか。そして――島の外には、いったい何があるのか。少年が知ることを選んだ時、優しく完璧だった世界は、その本当の姿を現し始める。少年と謎の女の出会いから始まる、近未来ディストピアSF。「知ること」と「選ぶこと」を描く、少年の旅立ちの物語。