📚 作品ラインナップ (全4巻) 最終更新:2026/03/04
男爵家の令嬢・ライラは狭く厳しい自然環境の男爵領で、家族や領民たちと力を合わせ慎ましやかに暮らしていた。そんなライラの楽しみは土いじりであり、温室をつくり作物の品種改良や栽培に励んでいた。ところがある日、母方の祖父が有力貴族だということもあり、年頃のライラは王太子妃候補のひとりとして選ばれたことを知らされる。そうこうするうちに、王子の代わりに王太子妃候補の検分役・カールが男爵領へとやってくるのだった。王都から来たカールに対し、結婚よりも栽培と男爵領が大切なライラは、王太子妃候補から外されるように領地での令嬢なしからぬ生活を見せる。しかし意外なことに、農業に理解がある彼は興味を示し、いつしかふたりは打ち解けていく。ことある事にやってくるカールに対し、自らの気持ちに気づきはじめるライラ。検分役といえ王子の側近であるカールと、貧乏な男爵家令嬢の自分では釣り合いがとれない。ライラはカールへの想いを断ち切ろうとするのだけど……。
ライラからの祝福(キス)を巡るカールとアレクの馬追い対決は意外な結末で終わる。祭りも終わって日常に戻ったライラだったが、本人の意に反して王太子妃候補からは外されない。そのうちに『花嫁候補を辞退せよ』と書かれた脅迫の手紙までが届くようになるのだった。そうしたなか、ついに事態は急展開を迎える。楽しいはずの農作業の最中に、謎の集団から襲撃をうけるライラたち。この場を救ったカールから、脅迫や襲撃についての意外な事実が告げられる。それとともに明かされる、花嫁候補選定の真の目的とは?舞台は王宮へと移り――農業令嬢ライラが社交界に乗り込むことに。そこでライラを待っている人物とは? 花嫁候補選定から始まった、一連の騒動の結末は?そしてなにより、気になるカールとの恋の行方は……。※電子書籍版だけの書き下ろし番外編を収録しています。
王都での薬物騒動が解決してから八ヶ月後。男爵令嬢ライラは友人の結婚式に出席するため王都を訪れていた。 王子妃選定が囮であったと公表され、花嫁候補からは外れたものの……正体を明かしたカール改めジークフリート王子が好意を隠すことなく男爵領へ通うため、世間ではライラの存在が注目されている。 外堀を埋められ逃げ場を失いつつあるなか、ジークの真摯な想いに触れ次第に自らの気持ちを自覚していくライラ。しかし温室での品種改良や害虫の天敵となる蝶の飼育など、まだまだやらなければいけないことも多い。 ジークの視察に同行しハグベリ公爵領を訪れた彼女は、そこで思わぬ出会いを果たす。隣国からの使節ウォーレン公爵との出会いが、ライラの運命を大きく揺るがすことに――。 何度も夢に出てくる前世の『彼』とは?そして彼女自身も忘れていた前世の記憶とは……。
ライラは隣国のウォーレン公爵との出会いをきっかけに、とうとう前世の記憶を思い出した。かつて想いを寄せていた『彼』のこと、そして叶わなかった願い。押し寄せる過去の記憶に囚われ混乱してしまうライラだったが、ジークは変わらず前向きに支えてくれる。そんななか、男爵領から急報が届く。手紙に書かれていたのは、ライラが大事にしていた温室で異変があったという知らせだった。窮地に立たされたライラは、ウォーレン公爵の手を借り、ジークと協力して解決に乗り出すけれど……。どうやら前世の因縁も関係しているようで?そして前世と今世で揺れるライラが最後に選んだ未来は――。