📚 作品ラインナップ (全10巻) 最終更新:2026/08/21
私は恋なんてしてはいけないーー。家族に愛されて育った少女カンナは、憧れの令嬢スフィアにも可愛がられ仲睦まじく過ごしていた。だがある日、突然“前世の罪”を思い出してしまう。それは、恋をした男性・エドウィンとスフィアが両想いと知り、嫉妬に狂って許されないことをしてしまった記憶だった。また大切な人を傷つけてしまうかもしれない、二度と同じ過ちを繰り返してはいけない。罪に怯え、人との関わりを拒絶し、屋敷に閉じこもっていたカンナだったが…。
前世で犯した罪を懺悔するために、大聖堂へ日々通うカンナ。誰かと恋をしないように社交界にもデビューせず、家で静かに生活していた。そこに父親から、舞踏会への参加が決定したと伝えられる。しかもパートナーは、前世で傷つけたスフィアの息子・ウィルであった。スフィアたちパレット侯爵家の人々とは二度と会わないと決めていたカンナは、何とか舞踏会への参加を断ろうとするのだが…。
ウィルと共に舞踏会に参加することになったカンナ。舞踏会のきらびやかな雰囲気と、麗しい青年に成長したウィルに、胸をときめかせてしまう。カンナは浮かれている自分に気づき、ウィルを突き放す。ウィルをサポートすることに徹し、この舞踏会を最後に二度と会わないと決心するのだった…。
カンナは前世でのアニエスとしての人生を思い出す。エドウィンとの素敵な出会いと彼への恋心、素朴で純真なスフィアのかわいらしさ。そして妹のように思っていたスフィアを、嫉妬から酷い目に合わせた事実をーー。目が覚めたカンナは、罪の意識から、二度と恋をしないと改めて自分に言い聞かせるが、またウィルが訪れてきて……。
突然家を訪れたウィルから、再び夜会に誘われるカンナ。断ろうとするカンナだが、強引なウィルに無理やり参加を承諾されてしまう。前世での苦しみもあり複雑な気持ちを抱くが、別れ際に額に口づけをされ、心ならずもときめきを感じてしまうカンナだった……。
マンセル伯爵家の、とある肖像画の前で不思議な声を聞いたカンナ。なぜか懐かしく、そして切ない気持ちを感じる。肖像画の男性・アーロンのことを調べるため国立図書館に向かったカンナがそこで見つけた事実とは……!?
スフィアのパートナーを申し出たエド。その事実にアニエスの心は悲しみで引き裂かれる。それでも妹のようなスフィアを気遣い、エドへの想いを心に隠し、申し出を承諾するのであった。新しいエスコート役のアーロンと共に、アニエスは夜会に参加するようになる。しかしスフィアと仲睦まじく過ごすエドを見るたびに、心を痛めるのであったーー。
夜会でエドとスフィアの仲睦まじい姿を見せつけられ、悲しみにくれるアニエスを連れ出してくれたのはアーロンだった。そこでアニエスは、アーロンから愛の告白を受ける。エドへの想いが断ち切れないアニエスはその申し出に戸惑う。しかし、10年以上も前からアニエスの虜だという言葉を聞き、失恋のリハビリとして彼を受け入れるのだった。現実に戻ったカンナは、その事実により過去は変わったのではないかと期待し、事件の内容を確かめるのだが…。
ふいにカンナを訪れたウィルが用意していたものは、ブルーベリージャムの入った小瓶だった。侯爵としての仕事を真面目にこなすウィルを見て、カンナは彼の成長を喜ぶ。そんなカンナに甘い言葉を投げかけるウィルだったが、カンナにはまるで響いていないようで…。
トルク座で行われた、素敵な恋物語の歌劇を見終わったカンナとウィル。しかし、幸せな気分に浸る帰りの馬車の中で、突然ウィルから婚約を申し込まれてしまう。彼の愛を受け入れることで、ウィルを不幸にすることを恐れ、その申し出を拒絶するカンナ。しかし、心の底では彼の愛の告白を喜び、彼を愛してしまっている自分を知ってしまうのであった……。