📚 作品ラインナップ (全2巻) 最終更新:2026/04/16
鉄道事故に遭った梨絵は、異世界で聖女として目を覚ます。平凡な自分が聖女だと知らされて驚いた梨絵は、聖女という役割の大きさに辞退しようとするものの、異世界でのこれからの生活も考え、とりあえずは聖女の仕事について聞いてみる。その仕事内容は、魔王のお世話……具体的には魔王の卵を温めること!? 拍子抜けする答えであったが、聖女である彼女にしか魔王の卵を温めることができない。しかも魔王の卵をふ化させるのに失敗すると国が亡んでしまうため、周りは真剣そのものである。乞われるままに魔王の卵を抱いてみると……意外なことに愛着を感じるのだった。母性に目覚めた彼女は、聖女リィエとして王宮での生活をはじめることに。王宮で多くの人に慕われるリィエだったが、一部には魔王の卵と聖女の存在を疎ましく思う者たちもいて……。
謎の襲撃者により意識を失ったリィエが目覚めたのは、ダレンの師匠である魔法使いの家であった。襲撃の真相を知り魔法使いの家で身を隠すことにしたリィエは、ダレンとともに久しぶりに掃除や料理といった家事を楽しむことにする。一方、リィエの捜索は王宮の人間たちにより懸命に行われていた。それだけではなく、魔王の卵を欲するものたちにとっても絶好の機会であった。双方がリィエが身を隠す魔法使いの家へと殺到し、魔王の卵を巡る個々の思惑に巻き込まれていく。そんななか、外界の騒がしさなど気にもせず、いよいよ魔王が誕生しようとしていた――。