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ライトノベル
📚 作品ラインナップ (全3巻) 最終更新:2026/06/05
「お母さんは、私の幸せなんて望んでいない」父を亡くし、編入した華族女学校の卒業式した海棠妃奈子は、見合いを逃れる術(すべ)を探していた。無能な娘は母の勧める良縁──子供までいる三十も年上の中年男に嫁ぐしかないという。絶望した妃奈子は大叔母の「女官になってみたらどうや」という言葉に救われ、宮中女官採用試験を受ける。晴れて母から離れ、宮殿勤めの日々がはじまる。
母との相克から宮中女官を目指して、試用期間中の海棠妃奈子は今上の叔母・涼宮に付き添って女子医専を訪ねる。寄付を募るための講演会に、教授の世津子に請われて涼宮が登壇したのだ。そこで妃奈子は、同級生の初音と再会する。最初こそぎこちなかった二人だが、たがいの実家での境遇に興味を抑えきれずに、最後は腹を割って話しあう。華族学校時代のフラストレーションと反省を共有した二人は、友情を深めあう。
宮中入りして1年。母が強引に進める見合いを断りたい一心ではじめた海棠妃奈子の宮仕えの日々は充実していた。7月、毎年恒例の奥日光御用邸への避暑に帝に同行した妃奈子は、淡い恋心を抱く純哉とついに初デートすることに。喜びを感じる一方、高等女官は独身が基本。仕事にやりがいも感じている。本採用目前、女子の仕事と恋愛の両立に心悩ませる妃奈子が出した結論は──。