📚 作品ラインナップ (全3巻) 最終更新:2026/06/12
嫉妬が嘘をあぶりだす、学園青春探偵物語!蛇谷さんは、おかしい。「ああ、本当に――妬ましい」蛇谷カンナ。園芸部所属。美しい花を憎み、雑草の惨めさを愛する女。黙っていれば怖ろしいほどの美人なのに、口を開けば怒涛の毒舌。好きなものより嫌いなもので自分を語りたい。その行動原理は全て――「嫉妬」。こんな残念すぎる先輩と、どうして一緒に行動する羽目になっちゃったんだろう?答えはひとつ。嫉妬深くて攻撃的すぎるがために、他人の嘘や悪意を見抜いてしまう蛇谷さんのそばにいられるのが、どうしても「嘘」がつけなくて、本音がなんでも顔に出てしまう僕だけだから。蛇谷さんが好きなのは、惨めな人、馬鹿な人、自分より下な人、嫌われ者、そして。犯人――悪者のいる謎。学校で起こる様々な「謎解き」に立ち向かう蛇谷さんの動機はもちろん嫉妬で、その目的は悪者を追い詰め、知的に拷問すること……なのだけれど。ぜんぜん尊敬もできないけれど。それでも僕は、このおかしな先輩のことを――カッコいいと思ってしまうのだ。青春は、綺麗ごとでは終われない。嫉妬で嘘をあぶりだす、学園青春“探偵”物語。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
嘘が嫉妬を呼び起こす、学園青春探偵物語!「私、この夏のテーマを決めているの」蛇谷さんは、そのあとにこう続けた。「あなたーー野水のことを知る」蛇谷カンナ。黙っていれば怖ろしいほどの美人で、口を開けばもっと怖ろしい、嫉妬の権化のような僕の先輩。惨めな人、馬鹿な人、自分より下な人、嫌われ者、そんな「悪者」のいる謎を暴く女。先輩としては残念すぎる蛇谷さんだけれど、僕は彼女を嫌えないどころか、可愛いとすら思ってしまっている。重症すぎる。謎の自撮りを送ってくる蛇谷さん、浴衣で笑いかけてくる蛇谷さん、水着で恥ずかしがる蛇谷さん……彼女が僕のことを知るように、僕も蛇谷さんを知っていく、そんな夏休みはーーでも、楽しいだけでは終われない。強い日差しが作る影のように、僕らは様々な謎や犯人、そして思い出したくもない苦い思い出に向かい合う。後輩たちと消えたノートの謎、夏祭りに生じた開かずの扉の謎、合宿の海辺で突きつけられた僕の過去に関する謎。そして幼馴染みと、僕を傷つけた彼女にも。どうしようもない「悪意」や「謎」に立ち向かう蛇谷さんの動機はやっぱり「嫉妬」なのだけれど、それは嘘がつけない僕のためでもあって、だから蛇谷さんには、言えない。僕がーー蛇谷さんに、「嘘」をついてしまったなんて。嘘が嫉妬を呼び起こす、学園青春“探偵”物語。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
嫉妬が君を強くする、 学園青春探偵物語。「私はずっと、嫉妬しないで済む相手を探していたわ」そう僕に語る蛇谷カンナの目には、もう嫉妬の色はない。蛇谷カンナ。黙っていれば怖ろしいほどの美人で、口を開けばもっと怖ろしい、嫉妬の権化のよう「だった」僕の先輩。惨めな人、馬鹿な人、自分より下な人、嫌われ者、そんな「悪者」の「謎」を暴いていた女。先輩としては残念すぎるが、そんなところも可愛いとすら感じられていた、僕の好きな先輩。だが、僕との距離が近づいた代わりに、彼女は嫉妬を失った。いま僕の隣にいるのは、探偵としてはあまりにポンコツになってしまったけれど、僕に好意を向けてくれて、からかいつつも近づいてきてくれる、ただの綺麗な先輩??まるで、理想の彼女みたいに。連続する嫌がらせの共通点、消えた生徒と広まる怪談、そしてとある生徒の遺書と飛び降りの真実……そんなあれこれに立ち向かうために、蛇谷さんの「嫉妬」を無理やり呼び起こしていたけれど、それも長くは続かない。僕は決めなければならない。「嫉妬探偵」との生き方を。「嫉妬」なんて、なくてもいいものかもしれないけれど。それでも、僕が好きな先輩は――。嫉妬を失った「嫉妬探偵」の、学園青春“探偵”物語。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。