📚 作品ラインナップ (全4巻) 最終更新:2026/06/12
その塵は人の想いを力に変え、災いを呼ぶ。人に異能を授ける砂塵が舞う偉大都市。荒廃した世界で、楽園とさえ呼ばれる偉大都市には、そんな砂塵を力に変え、様々な能力を発現する人々が集う。 そして、その能力を犯罪に使う者たちを取り締まる精鋭部隊<粛清官>が、この街の秩序を守っている。粛清官ーー射撃の名手シルヴィ・バレト。そして寡黙な黒剣士シン。 とある事件を通じてコンビを組むことになった二人は、人を獣に変貌させるドラッグの捜査を任されていた。 だが、そのドラッグの流通には、粛清官たちの作った悪しき過去が潜んでいた。 現代に蘇った巨大な悪意が、獣の牙となって偉大都市に大きな傷を刻もうとしている。粛清官に立ちはだかるは、屍者を操る能力者。熱線を放つ能力者。そしてーー凶悪な獣人を作り出す、異端の能力者。暴虐の限りを尽くした能力者たちによる死闘の末、最後に立っているのは……「わたしは、なんとしても完璧を目指さなければならない」「今回のテロ事件。獣人事件首謀者の協力者と見なしてーー」「ーー貴方たちを、粛清するわ」吹き荒れる砂塵のなか、マスクをまとう能力者たちの物語が幕を開ける。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
わたしは完璧を目指したーー。「ひさしぶりだな、バレト候補生」 「狼士会首領、ルーガルー……粛清するわ」 ついに砂塵兵器を稼働させたルーガルー。その計画の完遂を防ぐため、シルヴィは決死の粛清戦に臨む。かつて近接戦最強と謳われた強敵を前に、シルヴィの立てた戦略はーー 「さようなら、チューミー」「あのとき、本当はなんて言うつもりだったの?」 ーー交錯する白と黒。2人の少女、1つの運命。 獣人麻薬を巡る至高の復讐劇は、思いも寄らぬ最終局面(クライマックス)へ。 「嘘をつくとき、そっと目を伏せる。あなたの仕草が、大好きだったの」 その日。渇いた夜空を割るような、最後の銃声が響いた。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
今宵、誰がために星は輝くーー。獣人事件の収束から1年。砂塵渦巻くこの街で、ふたたび騒乱が起ころうとしていた。「この警護任務は大任よ。こんどこそかならず式典を成功させなければならないのだもの」「また悪い予感か? お前の勘はよく当たる。なにもなければいいがな……」謎に包まれた連続食人事件の勃発。延期開催される150周年記念式典。「かつてこの地をおとずれた、盟主たちの祖〈Dの一団〉」「彼らがこの地に根を差し、大陸一と呼ばれる大都市に発展させ、象徴として作られたものが、この中央連盟です」「さあ、みなさまで祝おうではありませんかーーこの偉大都市の、栄えある150周年を!」熱気に包まれる舞台を見下ろすは、市民、粛清官、円卓の盟主たち。そして、たったひとりの星の夜。「みなさん、とっても盛り上がってくれているのね! ぜひ聴いていって。このわたし、ノエル・シュテルンの歌をーー!」祝宴の終幕を飾るは、この街の”歌姫”のステージ。その背後に蠢くは、宗教徒たちの黒い影。「ーー楽園殺し」「ああそれも、貴女の望みであるならば……」ーー今宵、偉大都市史上最大の祭り(フェス)が幕を開ける。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
星をたたえ、暗く冷たく夜は燃える。かくして林檎は奪われた。〈血の祭典〉が明け、中央連盟の面々を襲ったのは、第二の衝撃。シュテルン家当主脅迫事件を受けて、ロロ・リングボルド率いる第一指揮が大規模掃討戦に向けて動き出す。その裏で独自に行動を開始するのは、第七指揮の粛清官たちだった。一堂に会するは、完璧を目指す者。贖罪する者。弾劾される者。義を貫く者。過去に眠る者。復讐者と、殉教者。そして夢に堕ちた星を掬い上げる、当代の夜。「リオ。最後に、ひとつだけ教えて」「あなたが報せをくれなかったのは、わたしのことなんて、とっくに忘れてしまったから?」「そうだとしたら。わたしも、あなたのことは永遠に忘れるわ……」月の浮かばぬ、その日の晩に。たったいちどだけ許された後夜祭に、最後の炎が灯される。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。