ライトノベル
📚 作品ラインナップ (全2巻) 最終更新:2026/06/25
高貴な生まれでありながら、母の不名誉な行いの償いのためという名目で辺境の修道院へ送られた公女のエレーニ。教育係のヨルギアも亡くなり、ひとりきりになった修道院で静かに暮らしていた彼女の元に、エレーニを捨てた父からの使者がやってくる。使者によるとエレーニは神託により、大国であるステュクス王国の王子アサナシオスの妻に選ばれたとのこと。この神託を政治的に利用しようとする父はもちろん、エレーニをアサナシオスの妻とすることに快諾。彼女はアサナシオスの元へ嫁ぐことになった。政略結婚での苦しい生活を覚悟していたエレーニだったが、ステュクス王国ではアサナシオスに超がつくほど溺愛されて……。
王都に忘却の女神レテの神殿が建てられる。その巫女として忙しくも充実した日々を送るエレーニだったが、ある日、サナシスから兄の話相手になってほしいと頼まれる。サナシスの兄であるヘリオスは、不治の病に侵されて余命いくばくもないという。神を信じず、他人を寄せ付けないヘリオスを、サナシスは不憫に思っていた。修道院で死にゆく人を看取った経験のあるエレーニなら、兄の話相手になれるのではないかと考えたのだ。サナシスの頼みを受け、ひねくれ者のヘリオスと話をするうちに、少しずつ心を通わせていくエレーニ。彼のために祈るエレーニに、女神ステュクスから意外な真実が告げられて――。