📚 作品ラインナップ (全2巻) 最終更新:2026/07/09
魔術都市ロンドン。白霧に覆われるこの街で、エリオットは助手――「違います。超絶可愛い助手、です。アリシアちゃん的には重要なんで」――超絶可愛い助手のアリシアとともに、大英帝国で唯一『魔術師資格を持った探偵』として名を馳せていた。だが魔術師は本来、探偵なんて資格の要らない職業には就かない。全ては失踪した兄を見つけ出し、アリシアの【アンジェリカ】としての人生を取り戻すためだった。 三年前、彼女はエリオットの実兄に殺された。それは世界に存在した痕跡すら消し去る、魔術的な殺人。彼女を救うためエリオットは禁忌を犯し、そして――魔術を失った。血に染まる部屋の中で彼は誓う。 ――悪魔に魂をくれてやってもいい、必ず彼女の存在を取り戻す。
「キスしてもいいですか? エリオット先輩」 年の瀬の迫る魔術都市ロンドンにて。ヴァーミリオン探偵事務所に現れた警視庁の魔術顧問イリザは、開口一番にそんなことを宣う。 連続魔術師殺害事件の捜査で睡眠不足の彼女を「錯乱しすぎだ」と窘めつつ、事件の詳細を訊くエリオット。だが警視庁が目する最有力容疑者は、あろうことか彼の超絶可愛い助手――アリシアだった。 アリシアの無実を証明すべく捜査に加わるも、捜査が進むにつれ彼女が犯人である説が深まる現実に、彼は一つの決断を下す――。 そして迎えた大晦日。アリシアと約束したデートの最中。 魔術探偵卿エリオット・ヴァーミリオンが、殺害された。