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ライトノベル
目を失って測量の免許を返した男ですが、足の裏で段を測って売ったら、盲導犬の訓練士が月に五度も下宿へ迎えに来てしまいます 表紙

目を失って測量の免許を返した男ですが、足の裏で段を測って売ったら、盲導犬の訓練士が月に五度も下宿へ迎えに来てしまいます

著者:藤白かなた / 出版社:Realize出版
眉村昴、三十一。二十一で測量に入って十年、県の道路の台帳をやってきた。歩行路の勾配を測らせたら県で一番だと言われた男が、去年の九月に目が見えなくなり、十月に免許を返した。気の毒だと言われるたびに、それは値段の話ですか、と返してきた。八人とも二度は来なかった。九人目の男は、襖の外から条件を四つ並べて、...

最終更新:2026-08-08

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📚 作品ラインナップ (全1巻) 最終更新:2026/08/08

目を失って測量の免許を返した男ですが、足の裏で段を測って売ったら、盲導犬の訓練士が月に五度も下宿へ迎えに来てしまいます
1巻
2026-08-17

眉村昴、三十一。二十一で測量に入って十年、県の道路の台帳をやってきた。歩行路の勾配を測らせたら県で一番だと言われた男が、去年の九月に目が見えなくなり、十月に免許を返した。気の毒だと言われるたびに、それは値段の話ですか、と返してきた。八人とも二度は来なかった。九人目の男は、襖の外から条件を四つ並べて、肝心の用件を三つ目まで言わなかった。志度匡、三十四。郡の盲導犬の訓練所で犬をつくっている。三年前、自分の目分量で歩行路の段を打ち直し、上から四段目だけが高く出た。担当していた犬は前脚を折って訓練から退き、乗せていた利用者は手首と肋を三本やった。訊かれる前に、その全部を自分から言う男だった。実測一区間四千二百円。送り迎え一回二千円。文房具屋で買った二百四十円の帳面に、左が俺の借り、右があんたの借り、と一行ずつ書いていく。値段のついているものは返せる。返せないものを積まれた側は、いつまでも受け取った側でいることになる。三月二十八日から十二月二十四日まで。締めて〇円になるまでの八か月。BL小説・全10章完結。

¥913

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